近年、様々な理由で家庭内別居を選択する夫婦が増えてきています
離婚とも別居とも違う家庭内別居について、そのメリットやデメリット、子供への影響等をふまえて説明しますね
家庭内別居とは?

家庭内別居とは、一般的に夫婦としての関係は破たんしているのにもかかわらず何らかの理由で離婚しないことをいいます
また別居をすることもなく同居を続けている夫婦のことを言います
ただし、家庭内別居についての法律上の定義はありません
仮面夫婦との違い
表面上では仲が悪いかわからない夫婦のことをいいます
家庭内別居と何が違うかと言うと、恋愛感情はもちろんのこと、家族としての愛情も無い状態のことをいいます
- 相手に関心が無い
- 会話は必要事項のみ
- 人前にいるときだけ仲がいい
これらはたとえの一部ですがイメージができたでしょうか?
では、次は家庭内別居に気づいたらなってしまうチェックリストについてです
こちらのチェックリストでどれだけあてはまっているかやってみてください
家庭内別居の可能性チェックリスト
- お互いに関心がない
- お互いの目を見ない
- 必要最低限の会話しかしない
- 夫といると、時間が長く感じる
- 相手を否定するケンカをよくする
- 他人の前では仲がよさそうに演じる
- すれ違うときに、自然に体をそらす
これら100人アンケートで『気づいたら家庭内別居になる可能性があるリスト』です
いかがでしたか?
もしあてはまっていたら↓の記事についてよく読んでみましょう
別居のきっかけは?
さまざまな理由があると思いますが、手順をまちがえるとかえって自分に不利になるので気をつけましょう
- 喧嘩
- DVなどの暴力
- 離婚までの準備期間

ちなみに自分から別居を提案すると離婚時に『悪意の遺棄」に該当していると相手に主張されてしまい逆に慰謝料を請求されるかも!気をつけて
別居でも離婚しない夫婦

でもちょっと待って!
実はあえて離婚しないという夫婦も多いのをご存知ですか?
確かに、世間体を気にして離婚しない人はいるかと思いますが他にどんな理由があるのでしょうか?
livedoorニュースによると世間体以外にこのような理由が有りました
1位 子どものため/29人
離婚せず、あえて家庭内別居を続ける理由
2位 経済的な事情/22人
3位 気持ちが踏みきれない/13人

家庭内別居の場合は離婚といわれない為、報告も必要がないからね
アンケートの内容をみると経済的な理由で家庭内別居をする夫婦が増えています
たしかに、子供のためや生活費が払えない場合は離婚するより家庭内別居のがメリットがありそうですよね…
とはいっても家庭内別居にはデメリットもつきものです
コチラをご覧ください
家庭内別居は子供に悪影響

人それぞれ違いますが、家庭内別居をすると以下のような悪影響を子供に及ぼしてしまう可能性があります
- 精神不安定になる
- ひきこもりになる
- 自分を攻めるようになる
- 他人の家庭が羨ましくなる
- イジメに繋がりやすい
- コミュニケーション能力が育たない
- 顔色を伺うようになり本音が言えなくなる
なぜこのようになるかというと、子供は両親の中間にいるため親の悪口の常に聞く状態になります
そして、両親と仲良く一緒にいる期間がすくないため常に親の顔色をうかがうようになります
さらに期間が長くなるにつれ不安感が強くなり、自己肯定感が育たない・親や大人を信頼できない子供になってしまいます
家庭内別居から離婚は可能?
ではそもそも家庭内別居から離婚は可能かどうかが疑問になりますよね
一度、できるかどうか考えてみましょう
{ちなみにヒントはコチラの記事)
『性格の不一致』の理由では離婚できないのよね?
じゃあ今回も無理なのかしら

家庭内別居でも離婚をすることはできます。
しかし、相手の同意がなければ協議離婚での離婚はできません。
協議離婚とは、夫婦で話し合って離婚に合意する他の第三者や裁判所が介入しない離婚
離婚件数の9割近くは協議離婚!
基本的にほとんどの離婚は協議離婚です
簡単にいうと夫婦間の相談によって離婚するケースのことをいいます
しかしこのように
だめだ!離婚は認めないぞ
離婚するなら逆に金を請求するぞ!!
相手が認めない場合は裁判をして離婚をしなくれはいけません
その時に必要なのはこちらの民法に該当するかどうか
民法では以下の5つのどれかに該当する場合に離婚することができます
コチラをご覧ください
- 浮気行為
- 夫婦関係をわざと悪くする行為
- 3年以上行方不明
- 精神障害によってサポートできない
- 婚姻関係が破綻しており、回復の見込みがない
この家庭内別居はどれにがいとうするのかというと2の夫婦関係をわざと悪くする行為に該当します
ちなみに、離婚は4種類有るのを知っていますか?

- 協議離婚
協議離婚とは、夫婦で話し合って離婚に合意する他の第三者や裁判所が介入しない離婚 - 調停離婚
調停離婚とは、裁判所に調停の申し立てをし、調停委員が間に入って離婚の話し合いをまとめる離婚 - 審判離婚
離婚調停をしている夫婦が調停でも話がまとまらず、調停が成立する可能性が低い場合に家庭裁判所は調停委員の意見を聴き調停に加え、裁判官が職権で審判により離婚を成立させる方法 - 裁判離婚
家庭裁判所の離婚調停でも離婚が成立しない場合、夫婦の一方から家庭裁判所に離婚の訴えを提起し、裁判所の判決により離婚を成立させる
参考サイト知っておこう。離婚の種類。
もし相手が離婚を認めない場合は調停離婚になります
ようするに争う以外に離婚ができないということ…
となると相手は離婚する代わりにお金を請求するケースもでてくる可能性が高くなります
離婚の慰謝料は離婚の原因が一方側にあるときに生じるため、基本的にはこのようなケースは解決金として数十万〰100万円程度の慰謝料(解決金)を請求される可能性があります
調停離婚の方法については裁判所のホームページ(全国共通)から書式をダウンロードしてください
自分で書式を書く場合はこちら
書き方についてはコチラです

まずは自分でやってみたら裁判費用も抑えれますよ
家庭内別居をして離婚する方法のまとめ
家庭内別居と一言でいっても、家庭内別居に至るまでの経緯や家庭内別居の態様は、家庭によってさまざまです
しかし、別居や離婚の理由がしっかりしている場合は早めに離婚をしたほうが自分のため(子供のため)にもなるでしょう
もし性格が合わない場合で離婚を考えているのであればコチラの記事もオススメです
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